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宝石細工師であったルイ=フランソワ・カルティエ氏が1853年、パリにブティックを設立。約20年後に息子であるアルフレッドが経営に参画し、1880年に時計部門を立ち上げる頃には、世界各国の王族・富豪を顧客として持つトップブランドに。時計における主な歴史は、1904年「飛行機の父」と呼ばれる、アルベルト・サントス・デュモンに贈られたモデルは「サントス」と名付けられ、カルティエを代表する腕時計の一つに。
1919年、パリ開放を記念し発表した「タンク」は、第一次世界大戦で活躍したルノー戦車のキャタピラーをモチーフにつくられ、その後、同シリーズは柱として今もなお数々のバリエーションを生んでいる。世界大恐慌の最中でも創作意欲は留まらず、マラケシュのパシャ(大臣級の称号)、エル・ジャヴィ氏の懇願でつくられた、当時としては珍しい防水時計「タンクエタンシュ」は現在の人気モデル「パシャ」のルーツと言われている。
ジュエリーと共に、そのエレガントなデザインと多彩なラインナップで100年来、世界中のVIPからの人気・信頼を不動のものとしている。