四輪馬車(デュック)と従者(タイガー)のロゴでお馴染みのエルメス。1837年にティエリー・エルメスがパリに鞍やハーネス等を製造する馬具工房として創業した。しかし、急速なモータリゼーション(自動車社会化)を予見した三代目のモーリス・エルメスは現在の主軸である鞄や財布等の革製品や香水など、事業を多角化。その一環として1920年以降には時計の革ベルトを制作したのが時計事業参入へのきっかけだった。その後も、一流の時計ブランドと共に開発を続け時計も発売。
そしてついに1978年には、スイス・ビエンヌに時計製造に特化した子会社「ラ・モントル・エルメス」を設立し、本格的にウォッチメーカーとしての実績を積み重ねていく。この設立年には馬の鐙(あぶみ)をモチーフにした「アルソー」を、1981年には船窓ベゼルの「クリッパー」、1991年には同ブランドの代表的なアクセサリーであるシェーヌ・ダンクルからインスパイアされた「ケープコッド」を、そして1997年にはブランド名の頭文字を冠した「Hウォッチ」を展開していき、そのどれもが現在でもリリースされ続ける名作となっている。エルメスウォッチは、パリのエスプリが効いたデザインセンスとスイスに脈々と受け継がれる時計製造技術により、ブランドコンセプトでもある「機能性が伴ったエレガントな作品」なのである。
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