1860年、ジョバンニ・パネライがイタリア・フィレンツェに、時計屋兼、精密機器メーカーとして創業。元々、イタリア海軍等への納入実績もあり、その歴史はミリタリー界とともに在る。第一次大戦時には特殊潜水部隊へ計器類の視認性向上のため、蛍光物質を自社開発。後に防水時計の研究も行い、1938年には最初のミリタリーダイバーズウォッチ「ラジオミール」の製品化を発表。第2次大戦時には甲板将校用に、初の2カウンター クロノグラフ「マーレ・ノストゥルム」を開発。数本しか作製されなかったという、まさに希少モデルである。パネライの特徴であるレバーロック式のリューズガードは1940年代中に考案され、誤作動を防ぎ、水深200メートルの防水性も担保された。
1949年には新しい蛍光物質”ルミノール”を開発し、特許を得る。そして1950年には、件のリューズガードを新蛍光物質が採用された「ルミノール」がリリース。現在でも「ルミノール1950」として、ファンの人気を博している。世界市場としては1997年にリシュモングループ傘下となり、流通を拡大。ミリタリー仕様の無骨で堅牢な出立ちは即座に注目の的となり、いわゆる「デカ厚ブーム」の先駆者として今もなお君臨する。その歴史背景や生産統制からコレクターの多いブランドとしても有名である。
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