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もともと銀細工師であったギリシャ系イタリア人、ソティリオ・ブルガリが1884年にローマに宝飾店を開業。古代ラテン文字にこだわり”BVLGARI”と表記する屈指のイタリアンジュエラーである。時計業界に参入したのは割りと近年で、1970年も後半になってから。ファーストリリースであった「ブルガリ・ブルガリ」は誇らしげに屋号を連ねる、まさに代名詞的モデルで今日でも主力のタイムピースとなっている。
1990年代からは特に意欲的にリリースされ、スクエアケースの「クアドラード」や、超が付くほどの複雑時計「グラン・コンプリカシオン」、貴金属としては安価なイメージのあったアルミニウムとラバー素材を使用した「アルミニウム」など幅広く発表。そして2009年には125周年を記念し、創業者名を冠した「ソティリオ・ブルガリ」が発表され、自らの歴史に華を添える。翌年には、かの2代巨塔「ジェラルド・ジェンタ」「ダニエル・ロート」を統合し“ウォッチメーカー宣言”を敢行。現在のフラッグシップモデル「オクト」やフェミニンな「ルチェア」などブルガリらしいデザインコンシャスな名作を生み出す傍ら、トゥールビヨンやミニッツリピーター等の複雑系自社ムーブメント開発にも余念がない。