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1848年、スイスのラ・ショード・フォンに時計師ルイ・ブランが工房を開いたのが始まり。その後、息子兄弟によって生産を拡大していき、1889年には年間製造本数が10万を越え、スイス国内でも最大手の時計メーカーとして地位を確立。1894年発表の「19ライン」のキャリバーは、当時の常識を覆すほどの完成度であった。この年から、ギリシャ語の最終文字である”Ω=オメガ”(「究極」を意味する)が時計に冠され、1903年には正式社名として掲げられる。
1957年に誕生した「スピードマスター」はNASAの公式クロノグラフとなり、アポロ11号による人類初の月面着陸(1969年)という歴史的回快挙にも同行した。その他にも映画007でお馴染みの「シーマスター」やスーパーモデルをアンバサダーに起用した「コンステレーション」など、人気モデルには事欠かない。
また、時計の心臓部であるキャリバーの開発にも注力し、1999年には「コーアクシャル」と呼ばれる機構を発表。ガンギ歯等の脱進機機構における摩擦を低減するもので、他のムーブメントに比べると飛躍的にメンテナンスの間隔も伸びた。更に2014年には1万5000ガウスの磁場にも耐えうる様に改良。ついにはスイス連邦計量・認定局(METAS)と共同でCOSCよりも厳しいと言われる「マスター クロノメーター」という認定システムまで確立した。