1839年、スイス・ジュネーブにアントニ(後にアントワーヌ)・パテックが同郷のポーランド人、フランティシェック・チャペックと共同で"パテック・チャペック&シー社"を設立。1845年にリューズの巻上げ、時刻合わせ機構を制作していたジャン・アドリアン・フィリップも経営陣に招き"世界最高峰の時計メーカーを目指す"という理念の元に、1851年には社名を「パテック フィリップ」と変更。時計業界の革新を図った特許は実に70件以上。顧客にはヴィクトリア女王、ローマ教皇、アインシュタイン、チャイコフスキーなど世界史における偉人達が名を連ねる。1930年前後に起こった世界大恐慌で経営が悪化するが、同業のスターン兄弟に経営を委ねて息を吹き返し、現在の礎を築いた。
「クンロク」の愛称で親しまれるRef.96、エナメル文字盤を用いて「トロピカル」と呼ばれたRef.2526等、現在でも流通する名作も数多い。ムーブメントはクロノメーター認定に加えて、公式認定基準”ジュネーブ・シール”にも適合。また、2009年以降のムーブメントには"PP(パテックフィリップ)シール"と呼ばれる、スターン社長が全ての製品の品質を保証するという証しが刻まれるようになった。まさに「一生受け継がれる、最高峰の時計ブランド」である。
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