ブランパン初のダイバーズウォッチ「フィフティ ファゾムス」は、1953年フランス海軍の特殊潜水部隊のために製作された。二重密閉構造のリューズシステムと裏蓋に装填されてOリングを固定するメタルディスクで完全防水を実現。潜水時間を計測する回転ベゼルにロック機構を加え、ダイバーの誤動作を防いだ。続く1956年には、水が侵入すると6時位置のディスクが白から赤に変わり異常を知らせる水密性表示ディスクを搭載したドットインデックスの「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」を開発。アメリカ海軍に制式採用され海軍水中爆破部隊や海軍特殊部隊で使用された。こうした数々の技術や機構は、現代の潜水腕時計にも多大な影響を与え、ダイバーズウォッチの礎とも称されている。
1980年以降、生産は休眠状態となるが、1997年に浮き彫り加工の逆回転防止ベゼルを搭載した「トリロジー コレクション」で復活。2003年に発売したファーストモデルへのオマージュとなる限定版がヒットし、2007年にはケースサイズ45mmの300m防水「フィフティ ファゾムス オートマティック」で、レギュラーコレクションへの復帰を果たした。2013年には、バチスカーフの復刻モデルが登場。翌年にはフライバッククロノグラフのバチスカーフがリリースされるなど新作が次々に開発されている。
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