オメガの防水時計の歴史は1932年、英国軍からの依頼で製作した「マリーン」に遡る。1957年、これを市販用に改良し発売したのが、当時としては画期的な200防水を誇るオメガ初のダイバーズウォッチ「シーマスター300」だ。1981年には伝説のダイバー、ジャック・マイヨールがシーマスターを装着して無呼吸潜水101mの世界記録を樹立。使用モデルは「ジャック・マイヨール120」としてリリースされた。シーマスターの名を一気に高めたのが、1993年に開発され映画『007ゴールデンアイ』(1995年公開)でジェームス・ボンドが着用した「シーマスター プロダイバーズ300M」だ。中空きのスケルトン時分針や、レーザー加工の波型模様のブルー文字盤、ヘリウムガスエスケイプバルブ、逆回転防止ベゼルなど文字通りのプロ仕様で、大ヒットを収めた。2013年にはコーアクシャルムーブメントの採用など技術面でも飛躍。「シーマスター300」の復刻版も注目された。
さらにシーマスター、スピードマスターと並ぶ1957年のマスター三部作の一つ超高耐磁性能を備える「レイルマスター」が2017年に復活。3大モデルによる新たな歴史が開始された。(502文字)
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