オーデマ・ピゲのアイコンである「ロイヤルオーク」は、伝説の時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタのフルデザインにより、1972年にリリースされた。八角形のオクタゴンベゼル、一体型ブレスレット、そして四角と円形のギョーシェを重ね合わせたタペストリー模様の文字盤、高級スポーツラインには稀であったステンレスケースを採用するなど、当時としては斬新という言葉をも超越した外観を備えていた。リリース当初は時計のデザインコードから外れた“異端”なモデルとして業界でも賛否は分かれたという。モデル名は1914年に進水したイギリス海軍の高速戦艦に由来。ジェラルド・ジェンタのデザインは、プロダイバーが仕事で用いるヘルメット風防からインスピレーションされたという。8本のビスによってベゼルからケースバックまでを固定する、オーデマ・ピゲの特許構造も高く評価されている。
誕生から約半世紀、現在では“異端”からブランドのアイコンへと昇格し、クロノグラフ、パーペチュアルカレンダー、超薄型のエクストラシンなど多様なバリエーションをラインナップする。かつて無謀とも揶揄されたジェラルド・ジェンタのチャレンジは、「ラグジュアリー・スポーツウォッチ」の原点として結実し、今もなお進化中である。
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