ルイ・カルティエの創り出す時計には、後にモデル名が付けられるものも少なくない。”ベニュワール”もそのひとつで、1906年にデザインされた後のこと、このオーバル(楕円)型懐中時計を見たロシア大公妃であるマリア・パヴロヴナ夫人が「西洋の浴槽のよう」と形容したことに由来する。この名で腕時計として市販されたのは1973年と後のことだった。なめらかに丸みを帯びたフェミニンなフォルムは貴婦人の贅の象徴であり、心をも癒すバスタブであった。
それから時を経て2009年、カルティエが100%自社ムーブメント宣言をした革新の年に、当ベニュワールも刷新。現代にそぐわしい、ソリッドなオーバルウォッチとして改めて脚光を浴びる。薄くなりエッジの効いたデザインはより気高く、現代の解釈で美を表現した女性へのマストラインとなっている。レディースのみの展開ながらサイズ違いの”ミニベニュワール”もラインナップされている。
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