1904年、飛行家アルベルト・サントス・デュモンからの「飛行中に手を離さずに時刻を確認したい」という依頼で、3代目ルイ・カルティエが、ストラップをつけて腕に巻き付ける時計を創作した。やや縦長の角型ケースには、飛行機の部品に使うネジからインスピレーションしたビスが打ち込まれ、飛行機の機体をモチーフに文字盤の四方には丸みを帯びているのが特徴。1911年には「サントス・デュモン」として製品化された。カルティエを代表するロングセラーアイコンとして受け継がれ、2004年には、誕生100年を記念した「サントス100」を発表。2018年には、デザインをリモデルし、工具不要でブレスレット交換ができる「クイックスイッチ」も採用する最新作が登場した。
一方、角型ケースのもう一つのアイコンが1983年にデビューした豹に由来する名前を冠した「パンテール」。有名なウインザー公爵夫人のオーダーで製作された贅を尽くした豹のブローチがモチーフといわれる。一旦は生産が終焉を迎えたが、衰えぬ人気を背景に、2017年に復活を果たした。豹をイメージさせるフォルムと官能的と称されるブレスレットが特徴で、時計としてより、ジュエリーとして存在感を放っている。
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