耐久性と耐傷性を両立するブラックのハイテクセラミックを、初めてケースとブレスレット素材に使った「J12」は、2000年のバーゼルでデビュー。2003年には新色としてホワイトもリリースされた。モデル名はアメリカズカップの「クラスJ」に由来する。開発を手がけたのはシャネルのアーティスティックディレクターを長年勤めた大御所のジャック・エリュ氏。シャネルが掲げるシンプルで無駄のないデザイン理念に基づき、文字盤は円と線でまとめたレイルウェイパターンを中心にデザインされ、艶のあるピュアな質感を持つブラック、ホワイト共に、時計全体がモノトーンで統一された。その衝撃はファッション界にも波及。腕時計シーンに“セラミック”と“ホワイト”の2大ブームを巻き起こすこととなった。
進化に伴いクロノグラフやGMT機能が追加され、2010年には300m防水の「J12 マリーン」が誕生。2011年に起用されたチタンセラミック素材は、光の反射によってさまざまな色に煌めきを変えるクロマティックカラーが更なる話題を呼んだ。誕生から20年近い現在も、風化することなく多様性のあるメンズ・レディースウォッチを展開。シャネルを代表するスタンダードとなった。
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