IWCには偉人の名を冠した名機がある。革新的な頭脳の持ち主”レオナルド=ダ・ヴィンチ”。彼の超人的な才能にインスパイアされた同社は、1969年にクォーツで発売された時計を16年後の1985年、偉人の発明に呼応するかのごとく、コンプリケーションウォッチとして華麗に蘇らせる。それは2499年までの西暦表示を備えた永久カレンダー付きの自動巻きクロノグラフ、という複雑機構で”ダ・ヴィンチ”の名に相応しい称賛を得た。現在では3針モデルも展開しているが、その佇まいは偉人のように威風堂々としている。
またIWC史のなかで、決してサイドストーリーでは終わらない一時代がある。ポルシェ(デザイン)とのパートナーシップがそれだ。近年よく見受けられる、軽量で耐腐食性に優れたチタンをケース素材に用いるのを勧めたのもF.A.ポルシェ博士と言われている。初年に発表された”コンパスウォッチ”は文字通り、方位磁石を収めた大胆なチタンケースであり、1982年に旧西ドイツ海軍の依頼で開発した2000m防水時計”オーシャン2000”も同様。特に後者は、その後に発展を遂げる”アクアタイマー”にも大きく影響している。そんな柔軟性と合理性がIWCの魅力につながっている。
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