軟鉄製の耐磁シールドケースによってムーブメントを包み、1000ガウスの磁気帯びにも耐える耐磁性能を実現したミルガウスは、1959年に誕生する。発電所の職員や物理学者、レントゲン技師、エレキギタープレーヤーなど、磁力が時計に影響する職種に向けたニッチなスポーツモデルだった。ファーストモデルには両方向の回転ベゼルを搭載。秒針には、磁力を表現したジグザグ形状のイナズマ針が採用された。インデックスや針の仕様にはバリエーションが多く存在し、中には回転ベゼル非採用のタイプも。わずか1年で生産が終了したことから、入手難易度の高いレアモデルとなっている。1960年には回転ベゼルのない、太いバーハンドが特徴のセカンドモデルが登場するが、1991年に生産を終えると、ミルガウスはカタログからドロップアウトした。
2007年になり、イナズマ針を搭載する新作が登場しミルガウスが復活。ブラックとホワイトの文字盤を用意するRef.116400と、初のグリーンサファイヤ風防を搭載したアニバーサリーモデルRef.116400GVをリリース。2014年にはグリーンサファイヤ風防と光沢のあるZブルー文字盤を採用したニューバリエーションも追加された。
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