1930年代、ロレックスの創業者=ハンス・ウィルスドルフは、元々の創業地でありながらまだまだ市場が大きくなかったイギリスにおいて、ディフュージョンブランド(安価な姉妹ブランド)であるチュードルを発足。英国人であれば誰もが知っているイングランド王朝・チューダー家(エリザベス1世など)、の紋章であるバラをモチーフにしたロゴマークで、高価過ぎて取り込めなかった一般層に向けた廉価モデルをリリース。ETA社のムーブメントにロレックスのケースや外装パーツを採用し、見事に人気を獲得。結果、ロレックスにも更に注目が集まるという好循環を産んだ。オイスターケースの自動巻きモデル”プリンス”、同一名の”サブマリーナ”、エクスプローラーの弟機”レンジャー”など、現在でも発売されるロングセラーも少なくない。ハンス・ウィルスドルフの死後は、ロゴマークが盾に変更されたため、アンティーク市場では「デカバラ」や「盾バラ」などバラロゴが珍重される向きもある。
今日では、ロゴ以外も王冠リューズ等のロレックスパーツを使用せず、独自のアイデンティティーを確立し、多彩なモデルを精力的にリリース。遂に2018年には正規日本代理店も設立し、呼称も「チューダー」と改めてリブランディングしている。
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