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「世界の三大高級腕時計ブランド」の一つとして名高いオーデマ・ピゲの創立は1875年。時計工房がひしめくスイスのジュー渓谷、ル・ブラッシュにジュール・ルイ・オーデマとエドワール・オーギュスト・ピゲが共同で工房を設立した。二人は最高の複雑時計をつくることをコンセプトに、1892年には世界初のミニッツリピーターを搭載した腕時計を発表。その後も、ジャンピングアワーやスケルトンウッチ、イギリスのサー・ジョン・ベネットのために制作したグラン&プチソネリ、クロノグラフ等を搭載したサボネット型グランコンプリカシオン、1946年には腕時計としては世界で最も薄い手巻き式キャリバーなど、”世界初”を次々に開発。その後もパーペチュアルカレンダーやトゥールビヨンと数えきれない程の機構を手掛けていく。
また、そんな複雑時計とは対照的に1972年にリリースされた「ロイヤルオーク」はそれまでの”常識を覆す”ステンレス製のラグジュアリースポーツウォッチとして一躍、脚光を浴びる。デザインにはジェラルド・ジェンタが起用されており、船窓をモチーフにした八角形のビス止めされたベゼル、ギョーシェ加工された文字盤、ケースと一体型のブレスなど画期的な仕様で40年以上経過した現在でも、同ブランドのフラッグシップモデルとして君臨している。